ニュージーランドで万が一自動車事故に遭遇したら

誰もが望まないことではありますが、車を運転している以上、常に可能性があるのが事故に遭うこと。
自分が引き起こしてしまう以外にも、巻き込まれたり、目撃したりなど、事故の現場に遭遇してしまうことはあり得るのです。

そんな状況に陥った時に、いったい何をすればいいのか…。
ニュージーランドだけではなく日本で車を運転する際にも役立つかもしれません。

★この記事は、リクエストをいただいて作成しました。リクエストありがとうございました。

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事故の危険はどこにでも潜んでいます

まずは次の映像をご覧ください。事故映像ではありませんが、実際に私が運転中に遭遇した出来事です。

出てきた車は、牽引がなかったとしても危ないタイミングでした。ボートを引いていたのでさらに動きが遅く、本当に危ないところでした。ここは80km/h道路だったのですが、カーブ前で減速していたのが幸いしました。

動画は30秒ですが、実際の出来事は数秒のうちに起きているのを見ていただけると思います。

車の運転をするときに常に気を付けておきたいのは、事故はどんなに注意していても 起きてしまうかもしれない ということです。

それでも、自分の運転技術や判断ミス、疲労などからの事故を防ぐだけでも遭遇の確率は確実に減らせます。
特に長距離運転の場合、疲れたら休む…というよりは、疲れる前に休むが鉄則です。

日本から旅行で来ている方は、似たようなルールであっても 外国で運転している のだということを忘れないようにしましょう。
ニュージーランドで暮らしている方は 慣れによる注意力低下 などに気を付けましょう。

事故発生直後にすること

まずは車を出来る限り早く、安全な場所に停車させましょう

まず出来るだけ早く車を止めてください。これは法にも定められているもので、従わないと罰則の可能性もあります。

安全な場所に停車できている場合はそのままで、それ以外の場合は、交通の妨げにならず、自分自身の安全が確保できる場所に車を移動させましょう。
自分の車が動かないようであれば無理はしないでください。

車を移動させたら(移動しない場合はその場で)エンジンを停止させます。点灯できるようだったらハザードランプを点灯させてください。

周りを確認して下車しても安全な場合は、出来るだけ車から降りてください。
車から出られない/車外が安全でない場合は シートベルトを着用したまま 車内にとどまり、そこから 111へ連絡 しましょう。

外に出た後、もしあれば三角表示板を設置します。これによって他のドライバーから気が付きやすくし、二重事故を防ぐ効果があります。

自分の安全を確保したらまず深呼吸。
焦ってしまう気持ちは分かりますが、出来るだけ冷静でいることが事態のスムーズな処理を助けます。

怪我人がいないかを確かめましょう

自分自身や同乗者に怪我をしている人はいませんか。
自分の怪我は事故に遭遇したアドレナリンで案外気付かなかったりするものです。同乗者が居たら互いに確認し合いましょう。

その後、事故に遭遇した他の人達がいれば、その人たちの状態も確認します。
もし応急処置が出来ればしても構いませんが、素人判断はせず状況を把握、出来たら記録しておくことを心がけましょう。

事故現場で行うこと

緊急の場合は111へ連絡しましょう

怪我人がいる、火災が発生しているなど、緊急の事態が発生している場合は、すぐに 111に連絡 しましょう。

救急、警察、火災はすべて同じ番号です。状況を伝えると、担当者が消防や救急など必要に応じたチームを派遣してくれます。

また、事故が緊急を要さないものであっても警察に報告する義務はあります。
警察に報告しましょう の項をご参照ください。

目撃者(事故に関係ない第三者)はいますか?

事故の目撃者がいないかを確認してください。
特に大きい事故や複数の当事者が関わっている場合は、目撃者がいると状況把握に役立ちます。

目撃者がいた場合は、警察などが到着するまで現場に残ってもらい、証言をしてもらうようにお願いしてください。
もし事情があって目撃者が現場を離れなければいけなかった場合は、名前と連絡先を控えさせてもらってください。

詳細を記録しておきましょう

事故の記録はとても大切です。
警察への報告だけでなく保険会社との連絡や、怪我がある場合は病院とのやり取りなどにも使えます。

とても動揺していると思いますが、改めて気持ちを落ち着けて周りの状況を確認し、もし事故の相手が激高したり動揺で泣き始めたりしたとしても冷静さを失わないでおきましょう。

ドライブレコーダーは付いていますか。もし付いていたら、SIMカードを外しておくなどその時の映像が消えないようにしておいてください。
今はスマートフォンでいろいろ記録できますが、手元にない場合や壊れてしまった場合などは紙とペンでも大丈夫です。

また、慣れない英語での対応になると思いますが、保険会社などの推奨する対応方法としては 状況がハッキリするまでは安易の謝罪の言葉を口にしない ことも大切なのだそうです。

記録が必要な内容

これらの情報を 自分が記録するだけでなく、相手の人も共有出来るようにしておきましょう。
これは法で定められているため、怠ると罰則の可能性があります。

相手が非協力的だった場合

保険に入っていない車の運転手や、止まって対処するほどの規模ではないと勝手に判断してしまった運転手などの場合、事故が発生したと分かっていてもその場から立ち去ってしまうことがあります。

この場合は、車の情報(ナンバープレート・色・メーカー・モデル)について、出来る限りの情報を記録した後に 111に連絡 して警察に状況を報告してください。

また、相手の運転手が保険に加入していないことが分かったり、飲酒や薬物の影響を受けていると思われる場合、もしくは相手の運転手が故意に衝突を引き起こしたと思われる場合も、その場で警察に連絡するようにしてください。

単独事故で周りに誰もいなかった場合

人里から遠く離れた場所での単独事故や、駐車中の車へぶつけてしまった場合など、周りに誰もいないことがあり得ます。

それでも車や私有地へのダメージを引き起こした場合は、必ず記録を取り、必要な連絡をしましょう。

重大なものであればすぐ警察に連絡し、そうでない場合は自分の連絡先をメモにして車に残しておくなどでもよいと思います。

万が一、報告を怠った状態で目撃者やカメラなどで事故が発覚した場合は法の下に罰せられる可能性があります。

その後でやること

以下の2つは、事故現場で行ってもよいものですが、事情があってできない場合に その後に行っても大丈夫 なものです。
ただし、双方ともに出来る限り早い段階での連絡を行いましょう。

警察に報告します(まだ通報をしていなかった場合)

もしかしたら「ニュージーランドでは、警察に連絡しても何もしてくれないから通報する必要はない」…こんな話を聞いたことがあるかもしれません。
これは1/3合っていて2/3は間違っています。

ニュージーランドの警察は、事故の通報があった場合は事故報告書を作成することになっています。
ただ事態の大きさによっては現場に急行しないことがあります。その為、何もしてくれないように見えることもあるのです。

それでも事故当時者が連絡する義務はあります。事故発生から24時間以内に警察への報告がなかった場合、罰金や免許へのペナルティポイント、最悪免許停止等の措置も有り得ます のでご注意ください。

また警察へ報告をしていない時は保険会社もほぼ対応してくれませんので、必ず連絡しましょう。

保険会社(レンタカー会社)に連絡します

自分の車であれば利用している保険会社、レンタカーを借りている場合はレンタカー会社に連絡します。

手元に契約番号(顧客番号)や免許証など、必要な書類を置いてきましょう。旅行者の方であればパスポートも必要です。

また記録しておいた相手の車やドライバーについての情報も伝えてください。既に警察に報告をしていて事故の報告書番号などが分かっている場合は、そちらも報告しておきます。

この連絡は 自分が保険を使用しないと決めた場合にも必要 です。
時に相手が存在する事故の場合は、相手の運転手が報告なしに保険を利用しようとする可能性もあるからです。

あなた自身が目撃者となったとき

基本的には、 自分が運転者だった時に必要な情報 を事故の当事者に渡しましょう。その場をすぐに立ち去らなくてはいけない事情があった場合は、メモや名刺などで連絡先を渡しておきます。

また、自分が見た内容についても記録を残しておくことをお勧めします。記憶は得てして消えてしまいがちですし、時間が立ったり何度も聞かれたりしているうちにいつの間にか変わってしまっていることもあるからです。

大きな事故の場合はその後も証言などを求められることがあり、大変ではありますが、是非そこに関与している人たちに協力してあげてください。

準備しておくと良いもの

何よりもまず保険に入っておきましょう。
ワーキングホリデーで滞在している人が車を買った場合、忘れてしまったり大して高い車ではないから…と入らなかったりすることもあるようですが、自分だけでなく相手も守るために保険加入は必須だと思っていてください。

また車には、救急グッズ、三角表示板、消火器があるととても役に立ちます。必須ではありませんが、いざという時に役立ちますので救急グッズ程度は積んでおくとよいかもしれません。AAなどでセットになったものも売っています。

事故が起きないことが何よりです。でも。

万が一のことは起こってしまうものです。しかもその時には動揺していろいろなことが頭から抜けがちです。
ただ、この記事のような いざの時のための知識 を入れておくことで、動揺しながらでも正しい行動がとれる確率が上がるのです。

今回は、私自身も改めてまとめてみることでとても勉強になりました。
そして学生時代に授業で大地震についてやったとき、先生が「
大切な人を救うためにはどう動いたらいいのかを考えると、視点が自分の外になるので冷静になれる」と言っていたことを思い出しました。

大切な人の笑顔を守るためにも安全運転を、そして万が一の時も落ち着いて動きましょうね。
何かご質問や他の記事へのリクエストなどもありましたらぜひお寄せください。