酪農王国ニュージーランド。スーパーでもさまざまなミルクが売られていますが、今回ご紹介するraw milkはちょっと毛色が違います。ガラスのボトルを使って自動販売機から購入するのです。
ネルソン・タスマン地域では何ヶ所かで見るシステムですが、今回はリバーサイドコミュニティというネルソンとモトゥエカの間にあるちいさなコミュニティにある リバーサイドミルク をご紹介します。
もし牛乳が好きな方で、この近郊に数日間滞在する方なら、足を延ばす価値がある牛乳だと思いますよ。
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リバーサイドミルクの場所
販売している リバーサイドコミュニティ は、ロウワーモウテレという地域にあります。車で、ネルソンからだと40分くらい、モトゥエカからは10分くらいの距離です。
地図も拡大しないと、いったいどこなのか全く分からない程度には田舎です。
1940年代キリスト教的な信義のもとに設立されたコミュニティは、今ではコミュニティホールでのワークショップやアコモデーション、アートギャラリー、カフェ(現在は休業中)など、さまざまな形で地元の人たちや旅人たちと関わり合っています。
リバーサイドミルクはその一環で、価格も他に比べて手ごろで入手しやすく、広く地元の人たちに愛されています。
リバーサイドミルクの敷地
隣を走るモウテレハイウェイは100km/h道路です。ネルソン側から走ってくると小さなカフェの看板が出ているのが目印です。モトゥエカ側からはほぼ何も目印がないまま、緩くカーブを曲がったところに写真のミルクの看板とOPENのマークが出てきます。
初めて来る方は、ナビゲーションシステムを使うか知っている人と一緒に来るのがよいと思います。
それでも曲がるタイミングはかなり分かりづらいので近付いたら減速の準備をしておきましょう。
看板の横の細い道(Community Rd)に入ると裏の駐車場に入ることが出来ます。駐車場といっても空き地なので、その日によって車の停め方はさまざまです。先に車がいればそれに従うように、誰もいなければ自由に停めてください。
牛乳を買おう!
牛乳を販売している建物
建物(小屋)はとても小さいです。幅が車2台分くらいでしょうか。
入り口横では植物の苗や時々野菜なども無人販売されています。
建物に入って右側が牛乳の販売機になります。左側に大きな牛乳のタンクが入っているので、購入の際は右半分だけを使います。
左の壁にはコミュニティの連絡や地域の告知が貼られた掲示板があります。
その横には牛乳用のガラス瓶を持っていない方に販売しているボックスが据え付けられています。ガラス瓶はここ以外にもコミュニティの事務所(駐車場の反対側を少し行ったところにあります)で買えますので、瓶が1本もなかったりお釣りが必要な時はそちらに行ってみてください。(ただし平日日中しか開いていませんのでご注意を)
また旅の最中でガラス瓶を買うのはちょっと…という方は、自分の持っているどのような容器に入れても大丈夫です。
正面のステンレスのテーブルには、購入者の記録をするノートが置いてあります。
とってもクラシックな方法ですが、購入する際はそこに日付、名前と連絡先、購入する牛乳の量を書き入れましょう。
牛乳の買い方
販売機右側に付いている精算機はこのようになっています。
2020年11月現在、1リットルでNZD$2.50 です。スーパーの牛乳は大容量のものが安くなっていきますが、こちらはどれだけ買っても1リットルごとの値段は変わりません。ただ、1リットルで買った場合はスーパーで買うのとあまり変わらない、もしくは少し安め(ネルソン・タスマンの場合)なので、私は機会があればこちらを買うようにしています。
ひとつだけ注意したいのが、消費期限。Raw Milkは低温殺菌なので、冷蔵庫で保存していてもいわゆる普通の牛乳よりは足が早いです。5日程度で使い切るのがベスト、長くても1週間以内には消費してしまった方がよいでしょう。
右上のコイン投入口、もしくは下のお札投入口からお金を入れます。実際にはNZD$1.00から小分けで購入することが出来ます。
左の銀色の扉を開けると、写真のようになっています。牛乳を保管している冷蔵庫の一部なので中は冷え冷えです。
お金を入れてからスタート/ストップボタンを押すと牛乳が上から出てきます。瓶は下に置くのではなく、斜めにして持ったまま牛乳を入れましょう。(下に置くとこぼれやすいですし、跳ねることがあります)
任意のタイミングでストップボタンを押して止めることも出来ますが、1リットルごとに牛乳の供給は自動停止します。ガラス瓶1本分ですね。
たくさん買う家族は木箱に6本とか8本の瓶を入れてきて、次々と入れ替えて購入しています。ノンホモジナイズ(ノンホモ:圧力をかけて均一化していない)牛乳なので、簡単に生クリームやヨーグルトなども作れるのだそうです。
欲しい分だけ買ったら終了です。もしこぼれていたら用意されているキッチンペーパーで拭いて必ず扉を閉めましょう。
お釣りがある時はチェンジボタンを押すと下から出てきます。
他にもこんなものが
敷地にはこんなカラフルな(元)冷蔵庫も置いてあります。上の看板を読んでいただいてお分かりの通り、これはブックエクスチェンジとして活用されています。
自分の読み終えて不要になった本をここに置いて、また欲しい本があればここから取っていってよいシステムですね。
私にとって英語の本は、まだなかなかに手ごわい相手なのでまだ利用したことはありませんが、見ているだけでもとても楽しいです。もし旅の途中で読みたい本がある方は利用されてみるのはいかがでしょうか。やっぱり紙の本はちょっと特別ですよね。
皆さんのお近くにもありますか
皆さんの地域にも同じようなサービスを提供されている場所があるかもしれませんね。
値段やシステム、買い方なども似ているのでしょうか。
もし近くに似たような自動販売機やお店がある方は是非お知らせください。
またネルソン・タスマン地域にあるユニークなお店なども紹介していけたらと思っています。
リクエストなどありましたら是非お寄せください!